はじめまして。 「タカガシゴト」の運営をしている「エス」と申します。
数あるブログの中から、この場所を見つけてくださり、本当にありがとうございます。
もしあなたが今、「会社に行きたくない」「もう辞めたい」「でも、どうすれば…」と、出口の見えないトンネルの中で一人、光を探しているような気持ちでいるのなら。
少しだけ、私の話をさせてください。 なぜなら、ほんの数年前までの私が、あなたと全く同じ場所で、同じように悩み、苦しんでいたからです。
心が壊れる寸前だった、あの日々
私は、ごく普通のサラリーマンでした。 それなりにやりがいを感じる仕事に就き、がむしゃらに働いていました。しかし、いつからか、少しずつ歯車が狂い始めます。
始まりは、些細な違和感でした。
終電で帰り、駅前のコンビニで買った弁当を無心でかきこんで寝るだけの日々。はじめは「今が頑張り時だ」と自分に言い聞かせていました。
しかし、それが1ヶ月、3ヶ月と続くと、身体は正直な悲鳴を上げ始めます。原因不明の頭痛や胃の痛み。週末にどれだけ寝だめをしても、月曜の朝には鉛のように重い身体を引きずって玄関を出るのがやっとでした。
本当の恐怖は、休日ですら心が休まらなくなったことでした。
スマートフォンの通知音が鳴るたびに、心臓が鷲掴みにされるような感覚に襲われるのです。上司からの「月曜の朝までにこれをまとめておけ」という短いメッセージ一つで、貴重な日曜の午後が、一瞬にして重苦しい「仕事の時間」へと変わってしまう。
いつしか私は、休日もノートパソコンの横で、見えない鎖に繋がれたように待機するようになっていました。心と身体が軋みを上げる中、さらに私を追い詰めたのは、正当に評価されない理不尽さと、人格を蝕む言葉の刃でした。
自分が心血を注いで作り上げた企画書は、いとも簡単に上司の名前で提出され、評価は彼のものに。一方で、チームの些細なミスはすべて私のせいにされ、全員の前で「本当に頭が悪いな」「君みたいなのがいると、周りが迷惑するんだよ」と、罵声を浴びせられました。
はじめは「悔しい」と感じていた感情も、繰り返されるうちに麻痺していきました。そして、その言葉はいつしか私自身の中から聞こえるようになります。「自分がダメだからだ」「自分の能力が低いからだ」と、四六時中、自分を責め続けるようになっていたのです。
世界から、色が消えていきました。
大好きだった映画を観ても、まったく内容が頭に入ってこない。何を食べても、まるで砂を噛んでいるように味がしない。友人からの食事の誘いも、「どうせまた急な仕事が入るだろう」と断り続け、次第に誰からも連絡が来なくなりました。
家族に「大丈夫？」と心配されても、「大丈夫、忙しいだけだよ」と、力の無い笑顔で嘘をつくことしかできませんでした。
そして、運命の朝がやってきます。その日、洗面台の鏡に映っていたのは、目の下に黒々としたクマがこびりつき、生気を失った、まるで知らない誰かの顔でした。「ああ、もうダメかもしれない」と直感的に思いました。
それでも、私は無理やりスーツを着て家を出ました。
いつものように満員電車に揺られていると、突然、息の仕方が分からなくなったのです。心臓が経験したことのない速さで高鳴り、全身から冷や汗が噴き出す。視界が徐々に白んでいき、「ここで倒れたらどうしよう」という恐怖で、立っていることすらできませんでした。
私は、次の駅で、文字通りホームに転がり落ちるように電車を降りました。
誰もいないベンチに座り込み、荒い呼吸を繰り返しながら、震える声で、ただ一言だけ呟いたのです。
「…助けて」と。
それが、自分自身に初めて素直になれた瞬間でした。そして、「自分を守るために、ここから逃げなければならない」と、心の底から決意した瞬間でもありました。
退職という「壁」と、膨大な情報という「海」
しかし、「辞める」と決意したものの、そこには大きな「壁」がいくつも立ちはだかりました。
「どうやって上司に切り出せばいいんだろう…」 「引き止められたら、断れるだろうか…」 「辞めると言った瞬間から、嫌がらせをされたらどうしよう…」
恐怖と不安で、なかなか一歩が踏み出せません。 藁にもすがる思いでインターネットの情報という「海」に飛び込みましたが、そこは玉石混交。有益な情報もあれば、不安を煽るだけの無責任な言葉も溢れていました。
そんな中で、私の目に留まったのが「退職代行サービス」の存在でした。
最初は「本当に大丈夫なのか？」「怪しいサービスじゃないのか？」と、疑心暗鬼でした。しかし、追い詰められていた私は、そこから文字通り「研究」と呼べるレベルで、退職代行サービスについて徹底的に調べ始めます。
- 数十社に及ぶサービスの公式サイトを隅々まで読み込み、料金体系やサービス内容を比較。
- 労働基準法や民法など、退職に関する法律の書籍や公的機関のサイトを読み漁る。
- 弁護士が監修しているか、労働組合が運営しているか、その違いは何かを徹底的に分析。
- 実際の利用者による口コミや評判を、SNSや掲示板で何百件と確認。
この過程で、私は多くのことに気づきました。 「退職」は、単に会社を辞めるという行為ではありません。法律、社会保険、税金、そして何より「自分の心」を守るための知識が不可欠な、人生の重要なプロジェクトなのだと。
そして、退職代行サービスも、正しく見極め、賢く利用すれば、心身ともに疲弊しきった人間にとって、どれほど心強い「最後の砦」になり得るかということも。
このサイトを運営する理由と、あなたへの約束
このサイトは、かつての私のように、会社の辞め方で悩み、一人で情報を探し、不安な夜を過ごしているあなたのために作りました。
過去の私が喉から手が出るほど欲しかった、「信頼できる、まとまった情報」を、今度は私が提供する側になりたい。その一心で、キーボードを叩いています。
このブログを運営するにあたり、あなたに3つのことを約束します。
- 【経験に基づくリアルな情報】 私自身が悩み、調べ、経験した一次情報をもとに、机上の空論ではない、血の通ったリアルな情報をお届けします。
- 【公平で誠実な解説】 特定のサービスを盲目的に推奨するのではなく、メリットもデメリットも、良い点も注意すべき点も、必ず両面から公平に解説します。あなたの状況に最適な選択ができるよう、判断材料を誠実に提供します。
- 【信頼できる情報源の明記】 憶測や不確かな情報で、あなたの不安を煽ることは絶対にしません。厚生労働省や法テラスといった公的機関の情報をはじめ、必ず信頼できる情報源（ソース）を明記し、ファクトに基づいた記事作成を徹底します。
最後に
本サイトの名前「タカガシゴト」は、言葉だけを聞くと、仕事というものを軽んじている、馬鹿にしていると思われるかもしれません。
本意は違います。
それは、本当に命すら投げ出したくなるほどの絶望に立たされた人間にとっては、いわゆる「頑張れ」というような励ましはまったくの無意味であり、むしろより最悪の決断を早める危険性があるということ。
事態をより重く、破滅に向かう方向と逆のベクトルが必要なのです。
今眼の前にある職場がすべてではない、一旦落ち着いて一歩引いて周りを見渡せば、そこには自分のまだ知らない、光り輝く新しい世界が広がっている。仕事は確かに生きるために大切なことですが、それが全てじゃないということを言いたいのです。
退職は、決して「終わり」や「敗北」ではありません。 それは、あなたがあなたらしく生きるための、新しい人生の「始まり」です。心ない環境から自分自身を救い出し、未来へ向かうための、尊い一歩です。
このブログが、あなたのその一歩を、そっと後押しできる存在であれたなら、これ以上嬉しいことはありません。
さあ、一緒に、新しい明日への扉を開きましょう。